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カワハギ仕掛け 自作最強

カワハギ仕掛け 自作最強

カワハギ釣りにおける「最強」の仕掛けとは、単に釣果が多いだけでなく、トラブルが少なく、どんな状況にも対応できる汎用性と、アングラーの意図を最大限に伝達できる感度を兼ね備えたものです。ここでは、そうした「最強」の仕掛けを自作するためのこだわりと具体的な方法を解説します。

 「最強」仕掛けのコンセプト

「最強」のカワハギ仕掛けは、以下の要素を高い次元で両立させることを目指します。

  • 感度と伝達力: アタリを明確に伝え、誘いの操作をダイレクトに反映させる。
  • トラブル回避: 糸絡み、枝スのヨレ、根掛かりを極力少なくする。
  • アピール力と食い込み: 魚を寄せる力と、スムーズにエサを吸い込ませる工夫。
  • 高強度と耐久性: 大型のカワハギや不意な根掛かりにも耐えうる信頼性。
  • 汎用性と調整幅: さまざまな水深、潮の流れ、カワハギの活性に対応できる柔軟性。

材料選定のこだわり

「最強」は材料選びから始まります。妥協せず、品質の良いものを選びましょう。

2.1. 幹糸(胴糸)

  • 素材フロロカーボン一択。ナイロンは比重が軽く張りが少ないため、潮の影響を受けやすく、感度と操作性に劣ります。フロロカーボンは比重が重く適度な張りがあるため、仕掛けが安定し、アタリが明確に伝わります。
  • 号数3号~5号。細すぎると強度不足や糸絡みの原因に、太すぎると潮の影響を受けやすくなります。20~30号オモリを使用する場合、3.5号~4号が最も汎用性が高いでしょう。
  • 長さ1.2m~1.5m。長すぎると操作性が悪くなり、短すぎるとアピール空間が狭まります。基準は1.3m~1.4mとし、船の高さや水深に合わせて微調整します。

2.2. ハリス(枝ス)

  • 素材フロロカーボン一択。幹糸と同様に、感度と張りのあるフロロカーボンが最適です。
  • 号数1.5号~2.5号。幹糸よりも細くすることで、カワハギに警戒心を与えにくく、アタリを明確にします。幹糸との号数差をつけすぎると結束部分に負担がかかるため、幹糸の0.5~1号下を目安にします。
  • 長さ7cm~15cm。この長さが「最強」を左右する重要な要素です。
    • 短め(7cm~10cm): 高活性時、エサ取りが多い時、アタリを早く取りたい時。エサの動きが直線的になり、カワハギがエサを吸い込みきる前にアタリが出やすい。
    • 長め(12cm~15cm): 食い渋り時、低活性時。エサの動きがよりナチュラルになり、カワハギがエサを深く吸い込む時間を与えられる。
    • 汎用性10cm前後が基本。3本針なら、下から8cm、10cm、12cmといった段階的な長さにするのも有効です。

2.3. 針

  • 種類: カワハギ針は形状によって特性が異なります。
    • 吸わせ: 口の中に吸い込ませやすい形状。低活性時や吸い込みが弱い時に有効。
    • 早掛け: 軸が短く、刺さりが良い。高活性時やアタリを積極的に掛けていく釣りに。
    • 掛け: バランス型。
    • 状況によって使い分けるのが「最強」ですが、汎用性の高い「掛け」系や、実績のある定番針から始めるのが良いでしょう。
  • サイズ7号~9号。カワハギのサイズやエサの大きさによって調整します。小針は吸い込みが良いですが、大物が掛かった際に伸びる可能性があります。

2.4. 集寄(集魚パーツ)

  • 素材と色夜光、ケイムラ、蛍光色(オレンジ、グリーン、ピンク)のビーズ、ワッシャー、パイプなどを組み合わせます。水深や濁り具合、天候によって効果的な色は変わるため、複数用意しておくと良いでしょう。
  • 形状: 小型~中型のビーズ、扁平ワッシャーなどが一般的です。過度に大きいものは抵抗になり、アタリをぼかす原因にもなるため注意が必要です。
  • 配置: 針のチモト(根元)に2~3個、またはハリスの中間地点に1~2個配置します。多すぎると糸絡みやハリスの動きを阻害します。

2.5. その他のパーツ

  • サルカン (上部): 小型で回転性能の良いヨリモドシ。道糸との糸ヨレ防止。
  • スナップ付きサルカン (下部): オモリ交換が容易で、小型・高強度のものを選びます。

2. 仕掛けの基本構造

一般的なカワハギ仕掛けは「胴突き仕掛け」と呼ばれる形式です。

     道糸 (リールから)
          |
        サルカン (ヨリモドシ)
          |
       <幹糸>
          |
    ───枝ス1─── 針1 + 集寄
          |
          |
    ───枝ス2─── 針2 + 集寄
          |
          |
    ───枝ス3─── 針3 + 集寄
          |
        スナップ付きサルカン
          |
        オモリ

枝スの出し方(感度とトラブル防止を両立)

感度を重視しつつ、糸絡みを防ぐためには、枝スの出し方が重要です。

  • 推奨: 幹糸直結(漁師結び系)
    • 感度が非常に高く、糸絡みも少ない「最強」の結び方の一つです。
    1. 幹糸の上部サルカンから25cm~30cmの位置を決めます。これが1本目の針の位置です。
    2. その位置で幹糸に 8の字結び でコブを作ります。
    3. ハリス(フロロカーボン1.7号~2号、10cm程度)の片端に針を結び、集寄を取り付けます。
    4. ハリスのもう片端を、幹糸のコブのすぐ下に、幹糸と並行になるように当てます。
    5. 幹糸とハリスを一緒に持ち、漁師結び (別名: 電車結び のハーフヒッチを重ねる方式) のように、幹糸とハリスそれぞれにハーフヒッチを数回(3~4回)巻きつけて結びます。
    6. 締め込む際は、ゆっくりと均等に力を加え、水で濡らしてから締めると結束強度が上がります。余分なハリスをギリギリでカットします。
    7. この時、枝スのハリスが幹糸に対して約45度~60度程度の角度で出るように調整すると、潮の流れを受けた際にエサが自然に漂い、糸絡みもしにくくなります。
    8. 同様に、2本目、3本目の枝スを25cm~30cm間隔で取り付けます。
  • 別案: チチワ結びによる接続
    • ハリスの交換が容易な利点があります。
    1. 幹糸に 8の字結び でコブを作った後、その上に チチワ結び を作ります。
    2. ハリスの片端に針を結び、集寄を取り付け、もう片端に チチワ結び を作ります。
    3. 幹糸の チチワ とハリスの チチワ を連結し、ハーフヒッチ などで固定します。
    • ただし、チチワ部分が複数重なるため、直結に比べて感度がやや落ちる可能性があります。

3. カワハギ仕掛けの自作手順

ステップ1: 幹糸の準備

  1. 幹糸(フロロカーボン3号~5号)を、全長1m~1.5m程度にカットします。
  2. 片方の端に道糸と接続するためのサルカンを結びます。
    • ユニノットクリンチノット など、強度のある結び方を使用します。
  3. もう片方の端にオモリを接続するためのスナップ付きサルカンを結びます。
    • これも ユニノットクリンチノット でしっかりと結びます。

ステップ2: 枝スの作成(ハリスと針の結び方)

各針用に、ハリスと針を準備します。

  1. ハリス(フロロカーボン1.5号~2.5号)を、1本あたり10cm~15cm程度の長さにカットします。針数分(通常2~3本)用意します。
  2. カットしたハリスの片方の端にカワハギ針を結びます。
    • 外掛け結び内掛け結び が一般的で強度があります。特にカワハギは口が硬いため、針が抜けにくい結び方をマスターしましょう。
  3. 結び目が緩まないようにしっかり締め込み、余分な糸は根元からカットします。ライターで軽く炙って、ほつれ防止処理をしても良いでしょう。

ステップ3: 幹糸への枝スの取り付け

幹糸に作成した枝ス(ハリスと針)を取り付けます。

  1. 枝スの位置決め:
    • 幹糸の上部サルカンから約20cm~30cm下に1本目の枝スを取り付けます。
    • そこからさらに20cm~30cm間隔で2本目、3本目の枝スを取り付けます。
    • オモリに近いほどアタリが取りやすい傾向にあります。
  2. 結び方:
    • ハリスの針を結んでいない側の端に チチワ結び を作ります。
    • 幹糸の枝スを取り付けたい位置で、幹糸を二つ折りにし、チチワ結び を作ります。
    • この幹糸の チチワ に、ハリスの チチワ を通し、ハーフヒッチ などで止めつけます。
    • または、幹糸に 8の字結び などでコブを作り、そのコブの下にハリスの チチワ を結びつける方法もあります。
    • 幹糸に直接、ハリスを 漁師結び外掛け結び で結びつける方法もありますが、幹糸を傷つけないよう注意が必要です。
  3. 結び目をしっかり締め込み、余分なハリスをカットします。

ステップ4: 集寄の取り付け

カワハギを誘引するための集寄を各枝スの針の上に取り付けます。

  1. 針を結んだハリスの根元(針のチモト付近)に、夜光ビーズやカラフルなビーズ、ワッシャーなどを通します。
  2. ビーズなどが移動しないように、小さなサルカンや結びコブで固定します。
    • ハリスに直接ビーズを通し、その上下を 8の字結び などでコブを作って固定するとシンプルです。
  3. 集寄は複数個付けることでアピール力を高められますが、付けすぎるとハリスの動きを妨げたり、糸絡みの原因になったりするのでバランスが重要です。

ステップ5: 最終確認と調整

  1. すべての結び目がしっかり締まっているか、引っ張って確認します。
  2. 各枝スの長さが適切か、また、幹糸に対する向きや張りに問題がないかを確認します。
  3. 全体的に糸絡みしやすい箇所がないかを確認し、必要であれば調整します。

4. カワハギ仕掛けの例 (3本針胴突き仕掛け)

部位材料長さ/号数備考
幹糸フロロカーボン3号~5号全長1.2m程度
ハリスフロロカーボン1.5号~2.5号各10cm~15cm
カワハギ針7号~9号3本
枝ス間隔25cm~30cm上から1本目、2本目、3本目
集寄ビーズ、ワッシャー各針のチモト付近複数個組み合わせるとアピール力UP
上部接続サルカン1個道糸との接続用
下部接続スナップ付きサルカン1個オモリとの接続用
オモリ20号~30号釣行場所の状況に合わせて調整

5. ヒントとコツ

  • 結び目の練習: どんなに良い材料を使っても、結び目が甘いと大物が掛かったときにバラしてしまう可能性があります。釣行前に必ず結び方を練習し、強度を確認しましょう。
  • 枝スの長さ: 短め(10cm程度)にするとアタリが明確になり、長め(15cm程度)にするとエサの動きが自然になり、食い込みが良くなる傾向があります。状況に応じて調整できるように、いくつか異なる長さの枝スを用意しておくと良いでしょう。
  • 集寄の工夫: 水の色、光量、カワハギの活性によって効果的な集寄は異なります。様々な色や形状のビーズ、ワッシャーなどを組み合わせることで、アピール力を高めることができます。
  • 結束部の補強: 幹糸とハリスの結び目には、接着剤を少量塗布して補強することも有効です。ただし、フロロカーボンラインは熱に弱いため、ライターでの炙りすぎには注意してください。
  • スペアの作成: 根掛かりや糸絡みで仕掛けをロストすることも多いため、釣行前に予備の仕掛けを複数作成しておくことをおすすめします。

自作の仕掛けでカワハギを釣り上げた時の喜びは格別です。安全に注意しながら、ぜひチャレンジしてみてください。

 「最強」に近づけるためのチューニング

自作した仕掛けも、状況に応じて柔軟に調整することで「最強」に磨きがかかります。

  • 集寄の増減と色:
    • 高活性時/澄み潮: 少なめ、ナチュラル系の色(透明、パールホワイト)。
    • 低活性時/濁り潮/深場: 多め、派手な色(ケイムラ、夜光、蛍光)。
    • 光量や水深によって最適な色は変わるので、複数のカラーを試せるようにしておきましょう。
  • ハリスの長さ調整:
    • アタリが小さく、食い込まない時: ハリスを長めに(12cm~15cm)して、エサを吸い込む間を与える。
    • アタリは頻繁だが乗らない時/エサ取りが多い時: ハリスを短めに(7cm~10cm)して、早掛けを意識する。
  • 針の使い分け:
    • エサ取りが激しい時: 吸い込みが良い「吸わせ」系で、手返しを早くする。
    • 大物狙い: 少し大きめの針(8号~9号)を選ぶ。
  • 枝スの間隔: 基本は25cm~30cmですが、より集中して誘いたい場合は20cm程度に詰めることもあります。ただし、詰めすぎると糸絡みが増えます。
  • エサの付け方: 「最強」の仕掛けも、エサがしっかり付いていなければ意味がありません。カワハギが吸い込みやすいように、針先をしっかり出し、エサが回転しないように付けましょう。

トラブル対策

「最強」の仕掛けは、トラブルが少ないことも条件です。

  • 糸絡み防止:
    • 幹糸とハリスの号数バランスを適切にする。
    • 枝スの角度を意識する(直結の利点)。
    • 集寄を過度に付けすぎない。
    • 釣行中にハリスのヨレを確認し、こまめに交換する。
  • 根掛かり対策:
    • 底潮が速い場合はオモリを重くしすぎず、着底感を保ちながら誘う。
    • 根の荒い場所では、オモリを着底させたらすぐに底を切る。
    • 捨て糸(オモリとスナップ付きサルカンの間にワンランク細い糸を数cm入れる)を使うことで、オモリのロストを減らす。

自作の「最強」カワハギ仕掛けは、試行錯誤と経験によって磨かれていきます。これらの情報が、あなただけの究極の仕掛け作りの一助となれば幸いです。

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