若潮長潮小潮釣れる?釣れない?
小潮は釣れないイメージですが、若潮長潮だけでなく小潮の日でも魚は釣れます。基本的には大潮や中潮に比べて潮の干満差が小さく、潮の流れが穏やかになるため、釣り方や狙う魚種に工夫が必要です。
小潮の特性
- 潮の動きが緩やか: 干満差が小さいため、潮の流れが弱まります。
- 魚の活性: 一般的には潮が大きく動く大潮や中潮に比べて、魚の活性が低いとされます。しかし、特定の魚種や状況下では好条件となることもあります。
小潮 若潮 長潮 釣れる魚
小潮 若潮 長潮の日は、潮の流れにあまり左右されない魚や、むしろ潮が穏やかな方が釣りやすい魚が狙い目となります。
小潮 若潮 長潮でも釣れる魚を紹介します。
- 根魚(カサゴ・メバル・アイナメ・ソイ)
- 潮の流れに左右されにくく、テトラや岩場に居着いているため、潮が止まっていても目の前に仕掛けを落とせば反応が良いです。
- 潮が速いと仕掛けが流されて根掛かりしやすいため、むしろこの潮回りの方が底を丁寧に探りやすくなります。
- クロダイ(チヌ)・キビレ
- 潮が緩い時でも、河口域や港内のストラクチャー周りを回遊しています。
- 特に濁りが入っている場合や、夜釣りでの落とし込み、ブッコミ釣りで安定した釣果が期待できます。
- アオリイカ
- 激流を嫌う傾向があるため、潮が緩やかに動くタイミングを狙うエギングに適しています。
- 潮が動き出す「若潮」のタイミングは、イカの捕食スイッチが入りやすいチャンスです。
- フラットフィッシュ(ヒラメ・マゴチ)
- 底に潜んで餌を待っているため、潮が緩くてもベイト(小魚)がいれば釣れます。
- 潮が動かない分、広範囲をルアーで探る「足で稼ぐ釣り」が有効です。
- ハゼ・キス(投げ釣り)
- 潮の速さよりも、底の地形や砂地の状態に依存します。
- 潮が速すぎて仕掛けが流されるストレスがないため、初心者でもアタリを取りやすく、数釣りが楽しめる場合があります。
- アジ、サバ、イワシ(回遊魚): 潮通しの良い堤防や沖磯で、群れが回遊してくれば期待できます。潮の動きが適度なため、ルアーやサビキ釣りで狙いやすいでしょう。
- シーバス(スズキ): 河口域や潮目、ストラクチャー周りでベイトフィッシュを捕食しています。適度な潮の流れがベイトの動きを活発にし、シーバスの活性も高めます。
- イカ類:
- アオリイカ、コウイカなど。
- 潮が速すぎるとエギが安定しにくいため、小潮の穏やかな潮が釣りやすいとされる場合があります。
- タコ:
- 岩陰や障害物に潜むため、潮の動きはあまり釣果に影響しません。
- カレイ: 底物の代表で、潮が緩やかな方が海底で落ち着いてエサを探しやすいとされます。特に投げ釣りで狙う場合、潮に仕掛けが流されにくく釣りやすいです。
小潮で釣果を上げるためのコツ
小潮で釣果を出すためには、潮の動きが小さいことを考慮した戦略が重要です。
- 時間帯を意識する:
- マヅメ時(朝夕まずめ): 潮の大小に関わらず、魚の活性が上がりやすい時間帯です。
- 「潮が動く瞬間」を見逃さない: 長潮や若潮でも、一日のうちでわずかに潮が動くタイミング(上げ三分・下げ七分など)があります。このわずかな変化の時に魚の活性が急上昇するため、タイドグラフを確認し、その時間は集中して竿を出しましょう。
- 場所選び:
- 潮通しの良い場所: 潮が緩やかな日でも、岬の先端や沖に張り出した堤防、潮目ができる場所など、比較的潮が動くポイントを選びましょう。
- ベイトフィッシュの有無: 小潮でも、小魚やプランクトンが集まっている場所には、それを捕食する魚が集まります。
- 港内や湾奥: 潮の影響を受けにくい場所では、潮の大小に関わらず安定した釣果が期待できます。
- 濁りや変化を探す: 潮の動きが弱い分、水質がクリアになりすぎることがあります。河口の近くや、風で波立っている場所など、水中に変化があるポイントを選んでください。
- 釣り方:
- アクションバイトを誘う: 食い気が立っていないことが多いため、ルアーを速く動かしたり、急停止させたりして、魚の反射食いを誘うアクションが有効です。
- 底攻め: 根魚などを狙う場合、海底のストラクチャーを丁寧に探ることが重要です。
- ピンポイントキャスト: 魚の居場所が絞られる傾向があるため、正確なキャストで狙ったポイントを攻めましょう。
- エサの工夫: 喰わせる力が強いエサや、集魚効果の高い撒き餌を使うのも効果的です。
小潮だから釣れないと決めつけず、その日の状況に合わせた釣り方をすることで、良い釣果に恵まれる可能性があります。
長潮・若潮・小潮でも気象条件により流れが速い事もある
潮回りに関わらず「流れ」が発生する主な要因
潮汐表(タイドグラフ)上の動きが小さい長潮・若潮・小潮であっても、気象や地理的要因によって強い流れが生じることがあります。これを「気象潮」と呼び、天体運動による「天文潮」と合わさることで、予測以上の流速になる場合があります。
1. 風による影響(吹送流)
強い風が吹き続けると、海面の水が風下に押し流されます。これを「吹送流」と呼びます。
- 吹き寄せ効果: 湾の外から内側へ向かって強い風が吹くと、海水が湾内に押し込められ、水位が上昇します。この戻り層や流入が強い流れを作ります。
- 表面流: 水深が浅い場所では風の影響をダイレクトに受け、仕掛けが風下に激しく流される原因になります。
2. 気圧の変化(吸い上げ・押し下げ)
気圧の変化は海面の高さを物理的に変化させます。
- 吸い上げ効果: 低気圧が接近すると海面が吸い上げられ、水位が上昇します。理論上、( 1hPa ) の気圧低下で水位は約 ( 1cm ) 上昇します。
- 押し下げ効果: 高気圧下では海面が押さえつけられ、水位が下がります。
急激な気圧変化がある場合、タイドグラフの予測よりも早く、あるいは強く海水が移動し、流れが発生します。
3. 河川からの流入(二枚潮の誘発)
大雨の後や雪解けの時期は、河川からの淡水の流入量が増加します。
- 密度流: 塩分濃度の低い淡水は海水よりも軽いため、表層を滑るように速く流れます。
- 二枚潮: 表層は川の勢いで速く流れ、底層は潮汐に従って緩やかに流れる、といった「二枚潮」の状態になりやすく、釣りにおいては仕掛けを安定させるのが非常に難しくなります。
4. 外洋海流の接岸(黒潮など)
黒潮などの強い本流を持つ海流が、接岸したり枝潮(分流)として流れ込んだりする場合です。
- 天体の動きによる潮汐とは無関係に、一定方向へ強い流れが発生し続けます。
- これにより、小潮であっても川のように流れる「激流」状態になるポイントも存在します。
5. 地形による増幅(狭水道・瀬戸)
島と島の間(瀬戸)や、入り口の狭い湾内などは、わずかな水位差であっても大量の海水が通過しようとするため、流速が急激に上がります。
- 小潮時であっても、特定の狭いエリアでは時速数ノット(歩く速さ以上)の流れが発生することが珍しくありません。
実践的なアドバイス
- 現地の観察: タイドグラフ上の「潮の動き」だけでなく、海面のヨレ、浮遊物の流れる速さ、波の立ち方を確認することが重要です。
- 重めの仕掛けの準備: 小潮だからといって軽いオモリやルアーしか用意していないと、気象条件による急な流れに対応できなくなります。
- 風向きの確認: 予報で風が強い場合は、潮の動きが風によって相殺されるか、あるいは倍増されるかを予測してポイントを選定してください。