今回はフロロカーボン1.5号での針の結び方の結束強度を検証しました。
カン付き針の結び方 簡単最強
イモムシノット結束強度100%
100%の結束強度で結ぶ事が可能な最強の結び方です。
パロマーノット (Palomar Knot)結束強度80%
ルアー、サルカン、アイ付きの針において、結束強度が80%に近いとされる「最強」の結び方です。シンプルながら非常に強力で、摩擦切れが起きにくいのが特徴です。
- ラインを二重にして、針のチモト(アイ)に通します。
- 二重にした状態で、通常の「固結び(オーバーハンドノット)」を軽く作ります。
- できた輪っかの中に針を通します。
- ラインが重ならないよう注意しながら、ゆっくりと締め込みます。
完全結び / 漁師結び (Fisherman’s Knot)結束強度70%
プロの漁師も多用する、非常に信頼性の高い結び方です。二重にしたラインを巻き付けるため、アイへの負荷が分散されます。
- ラインをアイに2回通し、小さな輪を作ります。
- 本線と端線をまとめ、その周りに端線を3〜4回巻き付けます。
- 最初に作った2重の輪の中に、端線を通します。
- ラインを湿らせてから、ゆっくりと締め込みます。
タタキ針結び方 簡単最強
EF最強針結び 結束強度100%
タタキ針で結束強度100%の最強強度の結び方です。
結び目は大きいですが、強度が高い為、ワンランク細いラインを使う事が可能です。
内掛け結び (Snell Knot)結束強度60%~85%
アイのない「タタキ」タイプの針において、最も基本的かつ強力な結び方です。針の軸に直接巻き付けるため、力がダイレクトに伝わります。
- 針の軸に沿ってラインを添え、折り返して輪を作ります。
- その輪の中に端線を通しながら、針の軸と本線を一緒に5〜7回巻き込みます。
- 本線をゆっくり引き、巻きつけた部分を整えます。
- 端線をしっかり引き込み、余りをカットします。
フィンガーノット (指巻き結び)結束強度60%~85%
フィンガーノットは、自分の指をジグ(器具)のように使って針にラインを巻き付ける方法です。特にハリス(糸)が細い場合や、手返しを重視する釣り(アユ釣りやヘラ釣りなど)で多用されます。慣れると最も素早く、かつ強固に結べる方法の一つです。
手順
- 針のチモト(頭)を左手の親指と人差し指で持ち、ハリスを針の軸に沿わせます。このとき、ハリスの先端側を自分の方へ向けて輪を作ります。
- 右手の親指と人差し指をその輪の中に差し込みます。
- 指をひねりながら、針の軸とハリスの本線を一緒に巻き込んでいきます。指の回転を利用して、ハリスを針の軸に5〜8回ほど巻き付けます。
- 巻き終わったら、ハリスの端を輪から抜けないように保持します。
- 本線をゆっくりと引き、結び目をチモトの方へ移動させながら締め込みます。
漁師結び 結束強度65%
外掛け結び 結束強度40%~70%
内掛け結びよりも強度が低くなりました。
最強結び(本結び) 結束強度55%
簡単結び 結束強度44%
とても簡単な結び方ですが、結束強度は一番低くなりました。
最強の強度を出すためのポイント
結び方と同じくらい重要なのが、仕上げの丁寧さです。
- 湿らせる: 締め込む際の摩擦熱でラインは弱くなります。必ず水や唾液で湿らせてから締め込んでください。
- ゆっくり締める: 急激に引っ張ると摩擦熱が発生します。じわじわと力をかけるのがコツです。
- 重なりを防ぐ: ラインが交差したり重なったりした状態で締めると、そこから破断します。形を整えながら締めましょう。
- 端線の処理: 端線(余り)は2〜3mm程度残してカットします。極限まで短くすると、大物が掛かった際に結び目が滑って抜ける原因になります。
針のライン ナイロンとフロロの違い
ナイロンとフロロカーボンの比較
釣り針に結ぶライン(ハリス)として、ナイロンとフロロカーボンには明確な特性の違いがあります。ターゲットとする魚種や釣り方によって使い分けることが重要です。
| 特性 | ナイロン (Nylon) | フロロカーボン (Fluorocarbon) |
|---|---|---|
| 比重 | 約 1.14(水に沈みにくい) | 約 1.78(水に沈みやすい) |
| 伸度(伸び) | 高い(衝撃を吸収する) | 低い(感度が良い) |
| 屈折率 | 約 1.53(水中である程度見える) | 約 1.42(水に近い。魚に見えにくい) |
| 耐摩耗性 | 普通(表面が柔らかい) | 高い(根ズレや歯に強い) |
| 吸水性 | あり(時間経過で強度が低下する) | なし(強度が変化しにくい) |
| 柔軟性 | 柔らかい(結びやすく、扱いやすい) | 硬い(糸グセがつきやすい) |
1. ナイロンラインの特徴
- 衝撃吸収能力: 伸びがあるため、急激な魚の引きやアワセ時の衝撃を吸収し、ラインブレイクを防ぎます。
- 自然な漂い: 比重が水に近いため、餌を自然に漂わせるフカセ釣りなどに適しています。
- 結束のしやすさ: 柔らかいため
フィンガーノットや内掛け結びが非常に作りやすく、結び目がしっかりと締まります。 - デメリット: 吸水性があるため、長時間使用すると強度が落ち、紫外線による劣化も早いです。
2. フロロカーボンラインの特徴
- 高感度: 伸びが少ないため、魚の小さなアタリが手元に伝わりやすく、底の状態も把握しやすいです。
- ステルス性: 水の屈折率(約 1.33)に近いため、水中でラインが目立ちにくく、警戒心の強い魚に有効です。
- 摩擦への強さ: 表面が硬いため、岩礁帯での根ズレや、魚の鋭い歯に対する耐久性が高いです。
- 沈みの早さ: 比重が高いため、仕掛けを素早く狙ったタナ(層)まで沈めることができます。
- デメリット: 硬くて「糸グセ」がつきやすく、結びの際に摩擦熱で強度が低下しやすいため、丁寧に湿らせて締める必要があります。
使い分けの目安
- ナイロンが向いている場面:
- トップウォーターの釣り(ルアーを沈めたくない)。
- 細いハリスで大物を狙う場合(衝撃を逃がしたい)。
- 初心者(扱いやすく、トラブルが少ない)。
- フロロカーボンが向いている場面:
- 底を狙う釣り(仕掛けを早く沈めたい)。
- アタリをダイレクトに取りたい場合。
- 根の荒い場所での釣り。
- 澄み潮で魚に糸を見せたくない場合。