ブラッドノット(Blood Knot)は、2本の糸(ライン)を繋ぐための結び方で、特に同じくらいの太さの糸同士を連結する際に非常に優れた強度とスリムな仕上がりを誇ります。
ブラッドノット 強度 電車結び
ブラッドノットと電車結びは、どちらもライン同士を結束する代表的な方法ですが、強度の特性には以下の違いがあります。
| ノット名 | 強度の目安 | 特徴 |
|---|---|---|
| ブラッドノット | ( 70% ) | 結び目が細く直線的。同程度の太さのライン同士に強い。 |
| 電車結び | ( 60%) | 構造が簡単で安定しているが、強度はやや劣る。 |
ブラッドノットの強みの詳細
- 高い直線強度:
正しく結ばれたブラッドノットは、電車結びよりも高い結束強度を発揮します。ライン同士がねじり合わされる構造のため、負荷が均等に分散されやすいのが特徴です。 - ガイド抜けの良さ:
結び目が非常に細く、両端の余り糸が結び目の中央から出るため、キャスト時のガイド抵抗が極めて少なく、その結果として結び目への衝撃負荷(叩き)も軽減されます。
電車結びが有利なケース
強度数値ではブラッドノットに劣りますが、実釣面では電車結びが選ばれる理由があります。
- 太さが異なるラインの結束:
ブラッドノットは、結束する2本のラインの太さが大きく異なると、強度が極端に低下し、すっぽ抜けやすくなります。一方、電車結びは太さが異なるライン同士でも比較的安定した強度を維持できます。 - 結束の容易さ:
ブラッドノットは工程が複雑で、特に細いラインや風の強い現場では失敗(締め込み不足)が起きやすく、本来の強度を出せないことがあります。電車結びはミスが少ないため、実戦値として強度が安定します。
使い分けの基準
- ブラッドノット:
ハリスと道糸、あるいはリーダーとリーダーなど、太さがほぼ同じラインを高い強度で結びたい場合。 - 電車結び:
太さが異なるラインを素早く結びたい場合や、強度よりも結びやすさを優先する初心者、または夜間や強風時などの過酷な状況下。
どちらのノットも、PEラインとリーダーの結束(異素材結束)に使用すると強度が著しく低下するため、PEラインを使用する場合はFGノットなどの摩擦系ノットを推奨します。
ブラッドノットの特徴
- スリムな形状: 結び目が非常に小さく直線的になるため、キャスト時にガイドを通る際の抵抗が極めて少ないです。
- 高強度: 構造的にバランスが良く、正しく結べば同径のライン同士で非常に高い結束強度を発揮します。
- 用途: フライフィッシングのリーダー作成や、投げ釣りの力糸(ちからいと)の接続などによく使われます。
結び方の手順
- 糸を交差させる: 繋ぎたい2本の糸を15cmほど重ねて、中央で交差させます。
- 片側を巻く: 一方の糸の先端を、もう一方の糸(本線)に対して5回ほど巻き付けます。
- 隙間に戻す: 巻き終わった先端を、2本の糸が最初に交差した中央の隙間に戻して差し込みます。
- 反対側も巻く: もう一方の糸も、同様に本線に対して5回ほど巻き付けます。
- 中央に通す: その先端を、手順3で通したのと同じ中央の隙間に、反対側から差し込みます(2本の糸の先端が、中央で互いに逆方向を向くようになります)。
- 締め込む: 摩擦熱を防ぐために湿らせ、両側の本線をゆっくりと均等に引きます。結び目が綺麗に重なりながら中央に集まるように整えます。
- 仕上げ: 余った糸をカットすれば完成です。
コツ
- 巻き数を揃える: 左右の巻き数を同じにすることで、結び目のバランスが良くなり強度が安定します。
- ラインの太さ: 基本的に同じ太さ(または近い太さ)のライン同士に適しています。太さが大きく異なる場合は、細い方の糸を二重にするか、別の結び方を選ぶのが無難です。