- 定義の曖昧さによる混乱: 「漁師結び」という名称は、完全結び(完全ノット)、TNノット、あるいは独自の改良結びなど、人や地域によって指す形が異なります。そのため、正確な強度データを参照しにくく、自己流になりがちです。
- フロロカーボンにおける結束強度の低下:
- 摩擦熱への弱さ: フロロカーボンはナイロンに比べて硬く、締め込む際に強い摩擦熱が発生します。漁師結びのような巻き回数が多い結び方では、熱によってラインが変質し、本来の直線強度の半分以下まで落ちることがあります。
- 不完全な締め込み: ラインの硬さゆえに、複雑な巻きが奥まで均一に締まりきらないケースが多いです。結び目の中に隙間が残ると、魚が引いた瞬間に結び目が動いて摩擦で切れる、あるいは「滑り」が発生します。
- 自己破断(食い込み): 結び目が複雑になるほどライン同士が鋭角に交差する箇所が増えます。硬いフロロカーボン同士が強く食い込み合うことで、ラインそのものを押し潰して切断してしまう「自切(じせつ)」が起きやすくなります。
- 結び目の大きさ: 強度を出そうとして巻き数を増やすと、フロロカーボンの厚みも相まって結び目が非常に大きくなります。これがルアーの動きを抑制したり、キャスト時にガイドへ干渉したりする原因になります。
- 素材特性とのミスマッチ: 漁師結びはもともと太いナイロンテグスなどで強度を出すための手法が多く、近年の高硬度・低伸度なフロロカーボンラインの特性とは理論的に相性が悪い側面があります。
漁師結び デメリット
ノット
