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SCノット強度とSCノット改ですっぽ抜け対策

SCノットの強度や、最大のデメリットである「PEラインの滑りによる抜け」や「強度の底上げ」を克服するために考案された「SCノット改」について解説します。

SCノットの強度は56%~90%で人によって異なる

SCノットの強度は人によって異なり、56%~90%の強度になります。

カラビナなどで綺麗に巻きつけると強度が低い

丁寧にテンションを一定に巻き付けるほど強度が低くなります。

カラビナや綺麗に巻き付けた場合は強度が56%~69%になりました。
この強度ではドラグ設定が重要になります。

また、SCノットの強度はPEラインの直線強度よりも細いリーダーを使用する場合「FGノット」「EF10秒ノット」より弱くて不安定ですっぽ抜けも多発します。

締め込み時に摩擦でPE本線の強度が90%まで下がる

PRノットよりも強度が低いのにPE本線で切れて100%の強度が出ているように見えますが、実際に測定してみると90%で切れます。
濡らしてから締めこんでいますが、おそらく締め込み時にかなりノット部分がスライドするのでその際に摩擦でPE本線にダメージが入っているようです。

SCノット改と強度

洗濯ばさみのSCノット改で強度20%アップ

カラビナで巻き付ける方法では強度が上がりませんが、洗濯ばさみでSCノットを組む特殊な方法で強度が20%アップしました。
カラビナでは強度が56%~69%ですが、この方法では75%~90%までアップしました。

リーダーの焼きコブ作成ですっぽ抜け防止のSCノット改

リーダーの端糸を2mmほど残してカットし、ライターで焼きコブを作ります。これが物理的なストッパーとなり、万が一の滑りに対しても「抜け」を最終防衛します。

PEラインの強度以下の細いリーダーの場合は巻き付け回数が45回よりも少ないとすっぽ抜けが多発するので、巻き付け回数を10回減らして焼きコブや結びコブですっぽ抜け対策が可能です。
巻き付け回数を20回以上減らす場合は強度がかなり低下するのでおすすめしません。

結びコブは一回結びでもユニノットでもOKです。

ハーフヒッチで強度を底上げのSCノット改と結び方

通常通りSCノットを組んだ後にハーフヒッチをする事で強度の底上げが可能です。
使用するPEラインの直線強度よりも低いリーダーを使う場合ほど効果があり、最大で+10%強度が上がりました。
ちなみにハーフヒッチはすっぽ抜け効果はほとんどありませんでした。

SCノット改の結び方

ステップ1:PEのループ形成とリーダーの配置

  1. PEラインを二重にする(ダブルラインにする必要はなく、作業用の余裕を持たせる)。
  2. リーダーの先端を20cmほど出し、PEラインと並行に持つ。

ステップ2:本線への巻き付け(摩擦部の形成)

  1. PEラインをリーダーに巻き付けていきます。通常は25回転程度ですが、PEの号数が細い場合は多めに(35回転程度)設定します。
  2. 【改のポイント】: 巻き付ける際、重ならないように密に巻き進めます。

ステップ3:折り返しと締め込み

  1. 巻き終えた先端を、最初に作ったPEのループに通します。
  2. 重要: ここで唾液や水で十分に湿らせます。
  3. PEの本線、PEの端糸、リーダーの本線の3点を均等に引きます。このとき、巻き付いたPEがリーダー上で綺麗に「筒状」に収縮することを確認してください。

ステップ4:エンド処理(抜け防止の強化)

  1. ハーフヒッチの交互編み: リーダーの本線に対し、PEの端糸でハーフヒッチを上下交互に5回以上行います。これにより、キャスト時のガイド抵抗を抑えつつ、摩擦部が緩むのを防ぎます。
  2. エンドノット: 最後にエンドノット(4回程度のユニノット巻きなど)で固定し、リーダーを1〜2mm残してカット。ライターで焼きこぶを作ります。

3. メリットと注意点

メリット

  • 結束強度の安定: 摩擦部が構造的に安定するため、FGノットに匹敵する強度(直線強度の80〜90%以上)を出しやすくなります。
  • ガイド抜けの良さ: 結束部が細長く仕上がるため、小径ガイドを使用するロッドでもトラブルが減少します。
  • 現場での再現性: FGノットに比べて工程がシンプルであり、揺れる船上や強風下でも強度のバラツキが抑えられます。

注意点と調整

  • ライン相性: 硬いフロロカーボンリーダーを使用する場合、PEの巻き付けが甘いと滑りやすくなります。その場合は、巻き数を5回ほど増やし、締め込み時にペンチ等を用いてより強く加重する必要があります。
  • ドラグ設定との連動: 結束強度が向上した分、ラインの限界付近まで負荷をかけられますが、PEラインの伸縮性のなさを考慮し、前述の「初期ドラグ(最大強度の1/3)」を基準にした精密な設定が不可欠です。

この「改」の手法を用いることで、SCノットの「手軽さ」を損なうことなく、実戦における「信頼性」を大幅に引き上げることが可能になります。

ライトゲームは[EF10秒ノット]・PE1.5号以上は[FGノット]・[PRノット]がおすすめ

洗濯ばさみが準備できる場合はSCノットが強度が出ますが、準備できない場合のライトゲームは[EF10秒ノット]・PE1.5号以上は[FGノット]・[PRノット]がおすすめです。

ライトゲーム向け:EF10秒ノット

  • 特徴: 結束スピードが極めて速く、時合(地合い)を逃さずにラインを組むことができる。
  • 適正ライン: PE 0.2号〜0.6号程度の極細糸。
  • メリット: 道具を使わず指先だけで完結するため、夜間や強風時の現場対応力が高い。
  • 注意点: 摩擦系ノットの中では強度が控えめなため、大型魚を狙う釣りや太いPEラインには不向き。

中〜重量級向け:FGノット

  • 特徴: 摩擦系ノットの金字塔。結束部が非常に細く、ガイド抜けの良さが最大の特徴。
  • 適正ライン: PE 0.6号〜。ショア・オフショア問わず、キャスティングを伴う釣りに最適。
  • メリット: 正しく結べば直線強度に近い強度を発揮し、飛距離への影響も最小限に抑えられる。
  • 注意点: 締め込みの加減が難しく、習得には練習が必要。

オフショア・大物向け:PRノット

  • 特徴: ボビン(専用ツール)を用いて、遠心力を利用して密に巻き付けるノット。
  • 適正ライン: PE 1.5号以上。特にジギングや、高負荷がかかるGT・マグロキャスティングに適する。
  • メリット: 結束部の強度が極めて安定しており、長時間のファイトでも滑り抜けが起きにくい。
  • 注意点: 専用ツール(ボビンホルダー)を常備する必要がある。

ノット別比較表

ノット名結束スピード強度ガイド抜け難易度必要道具
SCノット〇(PE1号以下)洗濯ばさみ
EF10秒ノット◎ (最速)◎(PE1号以下)なし
FGノットなし (補助器具あり)
PRノット×◎+ボビンホルダー
SCノット
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