SCノットの強度や、最大のデメリットである「PEラインの滑りによる抜け」や「強度の底上げ」を克服するために考案された「SCノット改」について解説します。
SCノットの強度

SCノットの強度はPEラインの直線強度よりも細いリーダーを使用する場合「FGノット」「EF10秒ノット」より弱くて不安定ですっぽ抜けも多発します。
太いリーダーを使う場合は100%も稀にあります。
しかし、100%になった際に根掛かりすると手元からPEが高切れするリスクがあるので、根掛かりには注意が必要です。
カラビナなどで綺麗に巻きつけると30%強度低下
カラビナや手でねじれないように綺麗に巻きつけると強度が30%低下しました。
急いでいる場合でカラビナを使う場合はドラグを下げて対応するようにしましょう。
SCノット改と強度
リーダーの焼きコブ作成ですっぽ抜け防止のSCノット改
リーダーの端糸を2mmほど残してカットし、ライターで焼きコブを作ります。これが物理的なストッパーとなり、万が一の滑りに対しても「抜け」を最終防衛します。
PEラインの強度以下の細いリーダーの場合は巻き付け回数が40回よりも少ないとすっぽ抜けが多発するので、巻き付け回数を10回減らして焼きコブや結びコブですっぽ抜け対策が可能です。
巻き付け回数を20回以上減らす場合は強度がかなり低下するのでおすすめしません。
結びコブは一回結びでもユニノットでもOKです。
ハーフヒッチで強度を底上げのSCノット改と結び方

通常通りSCノットを組んだ後にハーフヒッチをする事で強度の底上げが可能です。
使用するPEラインの直線強度よりも低いリーダーを使う場合ほど効果があり、最大で+10%強度が上がりました。
ちなみにハーフヒッチはすっぽ抜け効果はほとんどありませんでした。
SCノット改の結び方
ステップ1:PEのループ形成とリーダーの配置
- PEラインを二重にする(ダブルラインにする必要はなく、作業用の余裕を持たせる)。
- リーダーの先端を20cmほど出し、PEラインと並行に持つ。
ステップ2:本線への巻き付け(摩擦部の形成)
- PEラインをリーダーに巻き付けていきます。通常は25回転程度ですが、PEの号数が細い場合は多めに(35回転程度)設定します。
- 【改のポイント】: 巻き付ける際、重ならないように密に巻き進めます。
ステップ3:折り返しと締め込み
- 巻き終えた先端を、最初に作ったPEのループに通します。
- 重要: ここで唾液や水で十分に湿らせます。
- PEの本線、PEの端糸、リーダーの本線の3点を均等に引きます。このとき、巻き付いたPEがリーダー上で綺麗に「筒状」に収縮することを確認してください。
ステップ4:エンド処理(抜け防止の強化)
- ハーフヒッチの交互編み: リーダーの本線に対し、PEの端糸でハーフヒッチを上下交互に5回以上行います。これにより、キャスト時のガイド抵抗を抑えつつ、摩擦部が緩むのを防ぎます。
- エンドノット: 最後にエンドノット(4回程度のユニノット巻きなど)で固定し、リーダーを1〜2mm残してカット。ライターで焼きこぶを作ります。
3. メリットと注意点
メリット
- 結束強度の安定: 摩擦部が構造的に安定するため、FGノットに匹敵する強度(直線強度の80〜90%以上)を出しやすくなります。
- ガイド抜けの良さ: 結束部が細長く仕上がるため、小径ガイドを使用するロッドでもトラブルが減少します。
- 現場での再現性: FGノットに比べて工程がシンプルであり、揺れる船上や強風下でも強度のバラツキが抑えられます。
注意点と調整
- ライン相性: 硬いフロロカーボンリーダーを使用する場合、PEの巻き付けが甘いと滑りやすくなります。その場合は、巻き数を5回ほど増やし、締め込み時にペンチ等を用いてより強く加重する必要があります。
- ドラグ設定との連動: 結束強度が向上した分、ラインの限界付近まで負荷をかけられますが、PEラインの伸縮性のなさを考慮し、前述の「初期ドラグ(最大強度の1/3)」を基準にした精密な設定が不可欠です。
この「改」の手法を用いることで、SCノットの「手軽さ」を損なうことなく、実戦における「信頼性」を大幅に引き上げることが可能になります。

