
SCノットは、PEラインとリーダーを結束するためのノットの一種で、数あるノットの中でも「簡単で高強度」と非常に優れた結び方です。
ショアジギングやオフショアキャスティングなど、太いラインを使い、かつ遠投が必要な釣りに非常に人気があります。
特徴、メリット・デメリット、カラビナや結び方のコツをまとめました。
SCノットのデメリット
細いリーダーの場合はすっぽ抜けする

使用するPEの強度以下のリーダーを使用する場合は、巻き付け回数を増やさないとすっぽ抜けるデメリットがあります。
同強度でもまれに滑ってすっぽ抜ける場合があるので、焼きコブや結びコブを作るのが安心です。
結びコブは大体10回位の巻き付け回数に値します。
2.5号のリーダーの場合ですっぽ抜けしないようにするには、45回以上の巻き付けか、35回の巻き付け+結びコブが必要になります。
細いリーダーでは強度が低い
PRノット・FGノット・EF10秒ノットの次に強い強度です。
細いリーダーになると平均強度が60%と低くなるので、ハーフヒッチが5回以上必要になります。
ハーフヒッチをすると86%位の強度まで上がりますが、弱すぎると強度は変わらず、強すぎると強度が下がる事があるので強度測定器でコツをつかむのがおすすめです。
急いでいる場合は【EF10秒ノット】がおすすめです。
ガイドに引っかかる

ガイドに通さない場合は問題ありませんが、細いリーダーを使う場合は巻き付け回数が増えるので、FGノットに比べるとガイド抜けが悪くなりガイドに引っかかることがあります。
カラビナなどで綺麗に巻きつけると30%強度低下
SCノットを巻き付ける回数は細糸ほど多くする必要がありますが、巻き付けるのが地味に大変です。
そこでカラビナで巻き付ける方法もあり便利だったのですが、強度検証の際になんか弱いなと思ってカラビナをやめたら強度が上がりました。
原因が不明だったのですが、手で巻き付ける際に綺麗に巻きつけるとどうなるのか検証した所、カラビナを使用しなくても強度が低下しました。
細いPEの太いリーダーでは強度が高すぎて高切れのリスクがある
リーダーが太い場合は結束強度が高いのでハーフヒッチが不要になります。
ただし、100%の強度が出る場合もあり、根掛かりするとPEラインが手元から切れるリスクがあるので、沈める場合はあえて強度を下げる結びにするのが良いと思います。
1.5号以上は強度が65%
また、PE1.5号では結束強度が65%に低下するので、1.5号より細いPEと強度が同じ位のリーダーの結束におすすめのノットです。
PE1.5号以上で強度を出したい場合は、FGノットが90%でおすすめです。
細いリーダーの場合はハーフヒッチで強度アップ可能
細いリーダーの場合はすっぽ抜けが多く強度も低いのですが、巻き付け回数を増やして締めこんですっぽ抜けしにくくしてからハーフヒッチをすると強度が20%近くアップします。
同強度のリーダーの場合は30回・同強度以下のリーダーは40回以上巻き付ける必要があります。
巻き付け回数を減らして結びコブでもすっぽ抜け対策になるが強度は安定せず
巻き付け回数を10回位減らして結びコブでもすっぽ抜け対策になります。
巻き付け回数を減らし過ぎると結びコブで補完しきれずに強度が低下するので、結びコブはガイド抜けが悪くなるので頼らない方が良いと思います。
メリット
簡単に高強度で結べる
PEラインをリーダーに巻き付ける摩擦系ノットの中でもトップクラスの強度を誇り、正しく結べば直線強度に近い100%に近い強度を発揮します。
FGノットに比べて編み込みの工程が単純化されており、慣れれば現場(船上や磯など)でも安定したクオリティで素早く結ぶことが可能です。
専用の道具が不要
PRノットのようにボビンなどの専用ツールを必要とせず、手だけで完結させることができます。
結び方の手順
文字での説明は以下の通りですが、動画を見るのが一番分かりやすいです。
- PEの輪を作る: PEラインを30cm二重にします。
- リーダーを巻き付ける: リーダーを軸にしてPEの輪を20回〜40回程度巻き付けていきます。
- リーダーを輪に通す: 巻き終わったら、リーダーの先端を最初に作ったPEの輪の中に通します。
- 締め込む(最重要): 接点(結び目)を濡らし、PE2本・リーダーの本線の両方をゆっくり引っ張って締め込みます。この時、リーダーの色が変わるまでしっかり食い込ませるのがポイントです。
失敗しないためのコツ
- しっかり濡らす: 摩擦熱でPEラインが弱くなるのを防ぐため、締め込む前には必ず唾液や水で濡らしてください。
- テンションを抜かない: リーダーを巻き付けている間、PEのテンションを一定に保つと綺麗に仕上がります。
- リーダーの焼きコブ: 不安な場合は、最後にリーダーの端をライターで炙って小さな玉(焼きコブ)を作っておくと、万が一のすっぽ抜け防止になります。
他のノットとの違い
FGノットは「PEをリーダーに編み込む」のに対し、SCノットは「リーダーをPEの輪の中に巻き込む」という違いがあります。SCノットの方が、「締め込みの力が均一に伝わりやすい」と感じるアングラーが多いようです。
とにかく早くある程度強く結びたいなら「EF10秒ノット」
太いリーダーを強く結びたいなら「SCノット」
時間をかけて強度を高く結びたいなら「FGノット」
と使い分けが良いと思います。




