アジングやメバリングなどのライトゲームを中心に、素早く組めて強度が非常に高いことで知られる、実戦的な結び方です。特にPEラインとショックリーダーを接続する際によく使われます。
この「3.5ノット」の作り方と特徴、注意点を解説します。
「3.5ノット」とは?
プロアングラーが広めたことで有名な結び方で、正式には**「サージェンスノット」の進化系**のような形です。
- 名前の由来: 輪の中にラインを**3回と半分(3.5回)**くぐらせることからそう呼ばれています。
- 用途: 主に細いPEライン(0.2〜0.6号)とフロロカーボンリーダーを繋ぐ際に多用されます。
3.5ノットの結び方(手順)
- ラインを重ねる: PEラインとリーダーを15〜20cmほど並べて重ねます。
- 輪を作る: 重ねた2本の糸を一緒に指にかけ、大きな輪を作ります。
- 3.5回くぐらせる: その輪の中に、PEラインの端とリーダーの端(2本まとめて)を3回通します。 その後、さらにもう半分、**つまり輪をひねってからもう一度通す(合計3.5回分)**ような動きをさせます。 ※実際には「4回通す」感覚に近いですが、最後に締め込む際の糸の入り方で3.5回と表現されます。
- 締め込む: ここが最重要です。 結び目を水や唾液でしっかり濡らし、4本の端糸をゆっくり均等に引いて締め込みます。
- 仕上げ: 余分な端糸をカットして完成です。
3.5ノットのメリット
- 圧倒的な速さ: 慣れれば10秒〜20秒で結べます。FGノットが組みにくい強風時や、時合(地合い)で一刻も早く投げたい時に最強の武器になります。
- 細糸での強度が高い: PE0.3号などの極細ラインでも、結束強度が安定します。摩擦系ノットに近い構造になるため、細糸でも滑り抜けにくいです。
- 器具が不要: ノットアシストなどの道具を使わず、指だけで完結します。
3.5ノットのデメリットと注意点
- 太いラインには不向き: ラインが太くなると、結び目が巨大になり、キャスト時にガイドに当たってトラブルの原因になります。目安としてPE0.8号、リーダー12lb(3号)くらいまでが限界です。
- 締め込みの熱に弱い: 3.5回も巻き付けているため、乾燥した状態で一気に締め込むと、摩擦熱でラインがチリチリになり、強度が激減します。必ず濡らすことが絶対条件です。
似た結び方との違い
- トリプルエイトノット(3回通し): 3.5ノットよりさらに簡単ですが、PEラインだと滑って抜けるリスクがわずかに高まります。
- FGノット: 強度は最強ですが、組むのに時間がかかります。
結論として: アジングなどのライトゲームや、船上で急いでリーダーを付け直したい時には、3.5ノットは現場で最も重宝する結び方の一つです。
