サルカンに漁師結びの結び方
サルカンに漁師結びの結び方はいくつかあります。
最強ノット(ワダノット)
ノットコンテストで優勝し結び方の名前が判らなかったことから、優勝者の名前のノット名となり有名になりました。
ナイロンではパロマーノットと並ぶ80%~100%強度となっています。
フロロカーボンの場合は60%~90%の強度になりました。
パロマーノットよりも複雑な結び目になるので、慣れるまでは時間がかかると思います。
ジャンスィックSP
4号以下では最強ノットよりも少し弱いですが、5号以上では強くなりました。
完全結び
結び方の中では強度が少し弱いですが、安定して低強度を出すことができます。
漁師結びのデメリットは種類が多い事
- 定義の曖昧さによる混乱: 「漁師結び」という名称は、完全結び(完全ノット)、最強ノット、ジャンスィックsp、あるいは独自の改良結びなど、人や地域によって指す形が異なります。そのため、正確な強度データを参照しにくく、自己流になりがちです。
- フロロカーボンにおける結束強度の低下:
- 摩擦熱への弱さ: フロロカーボンはナイロンに比べて硬く、締め込む際に強い摩擦熱が発生します。漁師結びのような巻き回数が多い結び方では、熱によってラインが変質し、本来の直線強度の半分以下まで落ちることがあります。
- 不完全な締め込み: ラインの硬さゆえに、複雑な巻きが奥まで均一に締まりきらないケースが多いです。結び目の中に隙間が残ると、魚が引いた瞬間に結び目が動いて摩擦で切れる、あるいは「滑り」が発生します。
- 自己破断(食い込み): 結び目が複雑になるほどライン同士が鋭角に交差する箇所が増えます。硬いフロロカーボン同士が強く食い込み合うことで、ラインそのものを押し潰して切断してしまう「自切(じせつ)」が起きやすくなります。
- 結び目の大きさ: 強度を出そうとして巻き数を増やすと、フロロカーボンの厚みも相まって結び目が非常に大きくなります。これがルアーの動きを抑制したり、キャスト時にガイドへ干渉したりする原因になります。
- 素材特性とのミスマッチ: 漁師結びはもともと太いナイロンテグスなどで強度を出すための手法が多く、近年の高硬度・低伸度なフロロカーボンラインの特性とは理論的に相性が悪い側面があります。
漁師結び以外のサルカンの結び方
漁師結び以外にもサルカンの結び方があるので紹介します。
1. ユニノット(初心者におすすめ・万能)
強度が安定しており、太いラインから細いラインまで幅広く使える最も基本的な結び方です。
- サルカンの輪にラインを通す。
- 通した先のラインで輪を作る。
- 作った輪の中に、ラインの端を4〜5回巻き付ける。
- ラインの端をゆっくり引き、形を整える。
- 本線(リール側)をゆっくり引き、結び目をサルカンの根元まで締め込む。
- 余ったラインをカットする。
2. クリンチノット(素早く結べる)
構造が単純で、手早く結びたいときに適しています。
- サルカンの輪にラインを通す。
- 本線に対してラインの端を5回ほど巻き付ける。
- サルカンの輪のすぐ上にある隙間に、ラインの端を通す。
- 通したラインをゆっくり引き、形を整えながら締め込む。
- 余ったラインをカットする。
3. ダブルクリンチノット(強度重視)
クリンチノットの強化版で、大物狙いや細いラインを使用する際に有効です。
- サルカンの輪にラインを2回通す。
- 本線に対してラインの端を5回ほど巻き付ける。
- サルカンの輪に通してできた「2重の輪」の中に、ラインの端を通す。
- 本線をゆっくり引き、結び目を締め込む。
- 余ったラインをカットする。
4. パロマーノット(最強クラスの強度)
PEラインやルアーフィッシングで多用される、非常に強度の高い結び方です。
- ラインを2重にして、サルカンの輪に通す。
- 2重にしたまま、サルカンを巻き込むようにして「止め結び(普通の固結び)」を作る。
- できた輪の中にサルカンをくぐらせる。
- ラインの両端(本線と端)をゆっくり引き、締め込む。
- 余ったラインをカットする。
きれいに結ぶためのコツ
- 湿らせる: 締め込む直前に結び目を水や唾液で湿らせると、摩擦熱によるラインの劣化を防げます。
- ゆっくり締める: 急激に引っ張るとラインが縮れたり、強度が低下したりするため、じわじわと力を加えます。
- 端糸の処理: 最後に残ったライン(端糸)は、2〜3mm程度残してカットすると、すっぽ抜け防止になります。