電車結び(でんしゃむすび)は、2本の糸(ライン)同士を繋ぎ合わせるための最も基本的で代表的な釣りの結び方です。リールの道糸とリーダーを繋ぐ際や、高切れした糸を繋ぎ直す際によく用いられます。
電車結びの強度
| PEとリーダー | 60% |
| フロロとフロロ | 72% |
結ぶのは簡単ですが、電車結びの強度は可もなく不可もなくの強度です。
PEやフロロの結束はEF10秒ノットが90%の結束強度で簡単なのでおススメです。
電車結び デメリット
結び目が大きく、ガイドに干渉する
電車結びは2つのノットを背中合わせにする構造上、結び目が太くなります。キャストの際にロッドのガイドと接触しやすく、以下の問題を引き起こします。
- 飛距離の低下
- ガイド内での引っかかりによるライントラブル(バックラッシュなど)
- ガイドリングへのダメージ
結束強度が比較的低い
他の高度なノット(FGノットやPRノットなど)と比較すると、結束強度が劣ります。一般的に直線強度の60〜70%程度まで低下するとされており、大物とのやり取りや強い負荷がかかるシーンでは、結び目から破断するリスクが高まります。
PEラインとリーダーの結束には不向き
PEラインは表面が滑りやすく、摩擦系ノットではない電車結びでは、強い負荷がかかった際にラインがすっぽ抜ける可能性が高いです。また、細いPEラインに対してリーダーが太い場合、太さの差によって結び目が安定しません。
ラインへのダメージ(締め込み時の負荷)
結び目が重なり合う構造のため、締め込む際にライン同士が強く擦れ、摩擦熱や食い込みによるダメージが発生しやすいです。特に熱に弱いフロロカーボンラインなどを使用する場合、強度が著しく低下することがあります。
キャスト時の衝撃(叩き)
結び目がガイドを通過する際、「コツン」という衝撃が発生します。これが繰り返されることで、結び目自体が弱くなったり、ティップ(竿先)にラインが絡みついたりする原因になります。
特徴
- 簡単・迅速: 構造がシンプルで、初心者でも習得しやすく、現場で素早く結ぶことができます。
- 汎用性: ナイロンとフロロカーボン、太さの異なる糸同士など、様々な組み合わせに対応します。
- 信頼性: 結び目が2つあるため、安定した強度が得られます。
結び方の手順
- 糸を並べる: 繋ぎたい2本の糸の端を、互いに逆方向を向くように15〜20cmほど重ねて並べます。
- 片側をユニノットで結ぶ: 右側の糸の先端を使い、左側の糸(本線)を巻き込みながら「ユニノット」を作ります(輪を作り、その中に4〜5回糸を通す)。
- 反対側も同様に結ぶ: 今度は左側の糸の先端を使い、右側の糸(本線)を巻き込みながら同様に「ユニノット」を作ります。
- 締め込む: 摩擦熱を防ぐために結び目を湿らせます。それぞれの糸の先端を引いて、2つの結び目を軽く締め込みます。
- 合体させる: 両側の本線を持ってゆっくり引くと、2つの結び目が中央に滑っていき、カチッとぶつかって止まります。
- 仕上げ: 最後に強く締め込み、余った糸をカットすれば完成です。
コツ
- 巻き付け回数: PEラインを混ぜる場合や細い糸を使用する場合は、滑りやすいため巻き付け回数を5〜7回程度に増やすと強度が安定します。
- 糸の太さ: 極端に太さが違う糸(例:1号と10号など)を繋ぐと、結び目が安定せず抜けやすくなることがあるため注意が必要です。
