釣りの「ファイヤーノット(アルベルトノット)」は、PEラインとリーダーを結束するための非常に強力かつスピーディーな結び方です。
10秒ノットの強化版の結び方になります。
特に「FGノットは難しくて現場で結べない」「電車結びでは強度が不安」という方に最適な、「簡単・速い・強い」の三拍子が揃ったノットです。
ファイヤーノットの強度は10秒ノットよりも強い
10秒ノットは20%~50%の強度ですが、ファイヤーノットは強度60%〜80%近くを引き出せます。
10秒ノットより強いので、エギング、中型の青物やシーバスなどを狙うミドルゲームやジギングでも使用できます。
ただし、巻き付け方や締め込みの強さで強度にバラツキがあります。
ファイヤーノット改 さらに早くて強いノット
ファイヤーノットに似ていますが、ファイヤーノットよりも早くて強いノットが誕生しました。
10秒位で結べて、結束強度が80%~95%で結ぶ事ができます。
ファイヤーノットのメリット・デメリット
ファイヤーノットのメリット
- 強度が非常に高い: 正しく結べばPEラインの直線強度の60%〜80%近くを引き出せます。
- 現場向き: 慣れれば1分30秒程度、洗濯ばさみを使用すると30秒で結ぶ事が可能です。
ファイヤーノットのデメリット
- FGノットよりもガイド抜けが悪い
- 洗濯ばさみを使用しない場合は時間が掛かる
- 締め込みが強すぎると強度低下する
ファイヤーノットの結び方
- リーダーを二重にする
- リーダーの先端を10〜15cmほど折り返し、輪(ループ)を作ります。
- PEラインを通す
- 作ったリーダーの輪の中に、PEラインを上から通します。
- PEラインを巻き付ける(往路)
- リーダーの二重になっている部分に対して、PEラインを先端方向へ10回〜12回ほど巻き付けていきます。
- PEラインを折り返して巻き付ける(復路)
- 巻き終えたら、今度は今巻いた上を通るようにして、元の輪の方向へ10回〜12回ほど巻き戻します。
- PEラインを輪から出す
- 最後にPEラインの端を、最初に入れた方向と逆から輪に通し初めの糸とそろえます。
- 締め込む(重要!)
- 結び目を水や唾液で濡らし(摩擦熱防止)、ゆっくりと4本の端(PEの本線・端糸、リーダーの本線・端糸)を均等に引っ張って締め込みます。
- 余りをカット
- 余分な端糸をカットすれば完成です。
失敗しないためのコツ
- 「濡らす」ことを忘れない: PEラインは熱に弱いため、乾いたまま締め込むと強度が激減します。必ず濡らしてください。
- 巻き数はバランスよく: 往路10回・復路5回が標準ですが、ラインが細い場合は往路の回数を少し増やすと安定します。
- 最後の一通し: 輪に通す方向を間違えると、締め込むときに形が崩れて強度が落ちます。「入れた方向から出す」を徹底しましょう。
ファイヤーノット洗濯ばさみ
ファイヤーノットは、PEラインとリーダーを結束する際、シンプルながら高い強度が得られるノットです。ここで「洗濯ばさみ」を用いる手法は、結束作業中のテンション維持を補助し、編み込みのバラつきを防ぐのと時間短縮に非常に実践的な補助手段です。
1. 洗濯ばさみを使用する目的とメカニズム
ファイヤーノットは、リーダーに対してPEラインを巻き付けていく構造上、巻き始めや折り返し時にラインが緩むと、強度が著しく低下します。
洗濯ばさみは以下の役割を果たします。
- テンションの固定: リーダーの端糸に重りとして装着することで、常に下方向へ一定のテンションをかけ、PEを巻き付ける軸を安定させます。
- 「第3の手」としての機能: 指先だけでラインを保持し続ける負担を軽減し、編み込みのピッチ(間隔)を均一にする助けとなります。
洗濯ばさみを用いた具体的な手順
- リーダーの準備:
リーダーを2つ折りにし、輪を作ります。この際、リーダーの端糸側に洗濯ばさみを挟んでぶら下げ、重力でリーダーがピンと張る状態を作ります。 - PEラインの通し:
リーダーの輪の中にPEラインを通します。 - 巻き付け(往路):
リーダーの2本束ねた部分に対し、PEラインを10回ほど隙間なく巻き付けます。洗濯ばさみの重みがあることで、軸がブレずに安定して巻くことができます。 - 折り返し巻き(復路):
往路で巻いた上をなぞるように、逆方向に同回数(または数回少なく)巻き戻します。 - 輪への通し:
PEの先端を、最初に入れた方向とは「逆」からリーダーの輪に通します。同じ向きになります。 - 締め込み:
洗濯ばさみを外し、ノット全体を唾液や水で湿らせます。4本のライン端(PE本線・端糸、リーダー本線・端糸)をゆっくりと均一に引き、結び目を中央に収束させます。
技術的分析とメリット・デメリット
| 項目 | 特徴・分析 |
|---|---|
| メリット | 治具(ボビンノッター等)が不要で、安価な洗濯ばさみで作業精度を劇的に向上できる。現場での再現性が高い。 |
| デメリット | 風が強い状況では洗濯ばさみが煽られ、逆にテンションが不安定になる場合がある。 |
| 強度特性 | 摩擦系ノットに近い構造を持つため、均一に巻き付いていればPEの直線強度に近いパフォーマンスを発揮する。 |
実践における注意点
- 洗濯ばさみの選定:
バネの力が強すぎず、かつラインを傷つけないよう先端がフラットなもの、あるいはラバーがついているタイプが理想的です。 - ハーフヒッチによる補強:
ファイヤーノット単体でも強度はありますが、結束部の後にPE本線に対して数回ハーフヒッチを施すことで、ガイド抜けの向上と結束崩れの防止に繋がります。
FGノットとの使い分け
- FGノット: 自宅で準備する時や、超大物(マグロやGTなど)を狙う時。
- ファイヤーノット: 釣り場でのラインブレイク時や、シーバス、エギング、ライトショアジギングなど、一般的なルアーフィッシング全般。
動画サイトなどで「ファイヤーノット 結び方」と検索すると、手の動きが分かりやすい動画がたくさん出てきますので、一度見ながら練習してみるのが一番の近道です。


