釣りの世界で「トリプルエイトノット」といえば、主に「エステルラインとリーダーを結束する」際や、「ライン同士を結ぶ」際に使われる、非常に簡単かつ強力なノットのことを指します。
特に、アジングやメバリングなどのライトゲームにおいて、道具を使わずに素早く結べるためトリプルエイトノットは非常に人気があります。
トリプルエイトノットと5回の強度
エステルラインとリーダーの結束強度
| トリプルエイトノット | 95% |
| エイトノット5回 | 95% |
エステルラインとリーダーの結束では結束強度が高いノットです。
5回の場合も強度はほとんど変化が無いので、3回のトリプルエイトノットで十分だと思います。
PEラインとリーダーの結束強度
| トリプルエイトノット | 10%~59% |
| エイトノット5回 | 40%~64% |
PEラインの場合は摩擦が足りないのでトリプルエイトノットではすっぽ抜けが起こりやすく、締め込みすぎると切れやすくPEではデメリットが多いノットです。
5回ねじると巻き付け部分が増えすっぽ抜けが起きなくなり強度も最大64%になりますが、低いのでおすすめしません。
EF10秒ノットは10秒で80%~95%
PEラインの場合は摩擦が弱く強度が低いので、シーバス・エギング・青物を狙う場合はトリプルエイトノットより10秒で80%~95%の「EF10秒ノット」のほうがおすすめです。
チチワの結束強度
| トリプルエイトノット | 80% |
| エイトノット5回 | 92%~100% |
フロロカーボンでトリプルエイトノットのチチワの場合は強度は低いですが、エイトノットの5回の場合はビミニツイストに匹敵する強度になりました。
最強と言われるパロマーノットでサルカンやスナップに接続する場合74%~88%の強度なので、それ以上の強度になります。
トリプルサージェンスノット トリプルエイトノット 違い
Triple Surgeon's Knot(トリプルサージェンスノット)とTriple Eight Knot(トリプルエイトノット)は、いずれも2本のラインを接続する際に用いられる結び方ですが、構造と用途に明確な違いがあります。
| 項目 | Triple Surgeon's Knot | Triple Eight Knot |
|---|---|---|
| 基本構造 | サージェンスノット(固結びの変形) | エイトノット(8の字結びの変形) |
| 巻き回数 | 輪の中に3回通す | 3回捻ってから通す |
| 結束強度 | 高い | 非常に高い |
| 結び目の大きさ | 比較的小さい(直線的) | やや大きい(コブになる) |
| 難易度 | 非常に簡単 | 簡単(少しコツが必要) |
| 主な用途 | ナイロン・フロロ同士の結束 | PEラインとリーダーの結束など |
構造の詳細な違い
Triple Surgeon's Knot
- 2本のラインを並列に重ねる。
- 重ねた状態でひと結び(オーバーハンドノット)の輪を作る。
- その輪の中に、末端を3回くぐらせて締め込む。
- 特徴: 構造が単純で、暗所や指先がかじかんでいる状態でも素早く結ぶことが可能です。
Triple Eight Knot
- 2本のラインを並列に重ねる。
- 重ねた状態で輪を作る。
- 輪を3回捻る(3重の8の字の状態にする)。
- その輪の中に末端を通して締め込む。
- 特徴: 8の字結びの特性上、締め込んだ際にライン同士が複雑に噛み合うため、滑りやすいPEラインでも抜けにくい構造になっています。
強度と特性の違い
- 結束強度:
Triple Eight Knotの方が摩擦による保持力が高く、結束強度が安定する傾向にあります。特に太さが異なるライン同士を接続する場合、Triple Eight Knotの方が信頼性が高いとされています。 - ガイド抜け:
Triple Surgeon's Knotは結び目が比較的細長く仕上がるため、キャスティング時にガイドを通る際の抵抗が抑えられます。一方、Triple Eight Knotは結び目がやや団子状に膨らみやすいため、ガイド径が小さいロッドでは抵抗になる場合があります。 - 滑りへの耐性:
Triple Eight Knotはひねりが加わっている分、Triple Surgeon's Knotよりも「すっぽ抜け」に対して強い耐性を持ちます。
使い分けの基準
Triple Surgeon's Knotを選ぶべき場面- 道糸とハリスの太さが近い場合。
- 手返しを最優先し、極めて素早く結びたい場合。
- フライフィッシングのティペット接続など、結び目の小ささを重視する場合。
Triple Eight Knotを選ぶべき場面- PEラインとリーダーを簡易的に(ノットアシスト器具なしで)結びたい場合。
- ラインの太さが極端に異なる場合。
- より高い結束強度を求め、確実に固定したい場合。
トリプルエイトノットの特徴
- 簡単・迅速: 慣れれば10秒〜20秒ほどで結べます。現場(釣り場)で結び直す際に非常に有利です。
- 強度: 8の字結びを応用で結束強度は50%です。
- 用途: 主にPEラインとフロロカーボンリーダーの結束。または道糸とハリスの結束。
結び方の手順(PEラインとリーダーの場合)
- ラインを重ねる
PEラインとリーダーを15〜20cmほど並べて重ねます。 - 輪(ループ)を作る
重ねた2本のラインを一緒に指にかけ、大きな一つの輪を作ります。 - ひねる(ここが重要!)
作った輪の中に指(またはプライヤー等)を入れ、輪を3回クルクルとひねります。
※この「3回」がトリプルエイトノットの名前の由来です。
PEラインの場合は4~5回がおすすめです。 - 先端を通す
PEラインの端と、リーダーの端(リール側ではない方)を2本まとめて、ひねった輪の中に通します。 - 締め込む
結び目を生体(つばや水)で湿らせてから、ゆっくりと左右2本ずつ引っ張って締め込みます。 - 余りをカット
余分なラインをカットして完成です。
釣果を上げるためのポイント
- 「濡らす」のが鉄則: 締め込む時に摩擦熱でラインが痛むのを防ぐため、必ず水や唾液で湿らせてください。これを怠ると強度が極端に落ちます。
- 適した太さ: ライトゲーム(PE 0.3〜0.6号、リーダー 3〜8lb程度)には最適ですが、あまりに太いライン同士だと結び目が大きくなりすぎてガイドに干渉することがあります。
- ひねる回数: 基本は3回ですが、細いPEラインの場合は4〜5回ひねる(クアドラプルエイトノット等)と、より抜けにくくなり強度が安定します。
他のノットとの使い分け
- FGノット: 強度は最強。ただし結ぶのに時間がかかる。大物狙いやショアジギング向き。
- トリプルエイトノット: 強度はFGノットに劣るが、とにかく早い。時合(魚が釣れている時間)にラインが切れた時の「即復帰用」や、細仕掛けのライトゲーム向き。
非常に実用的で「これさえ覚えておけばライトゲームは成立する」と言われるほど便利な結び方です。ぜひマスターしてみてください。
